もうすぐ個展。 今年は「蚊帳ノ外ノ事」というタイトル。 縁があって私の手元にやってきた蚊帳を、去年から「次の個展は赤い物を飾る。」と決めていたので染めた。 蚊帳の中と外とを隔てる小さな鈴の音。 そこから見たい器の色・・・白。 作陶していて降りてきた「アカルイミライ」と「シズカナキモチ」という言葉を刻んだ器。 ひとつ作っては次の作りたいものが見える・・・そんな作り方。 使いやすいとか、何にでも使えそう等という発想がない・・・だめなんだろうなぁ。 そんなこんなが、蚊帳の外な気持ちだった。今も昔も。 子供の頃から「あんたは変わってる。」と、非難めいて言われた事、高校生の頃女子が固まってこそこそ 話す事に違和感があった事、飲み会とか合コンに興味がなかった事、流行っている映画や音楽が それほどいいと思えない事・・・・。 世の中に私が本当に楽しいと思える事なんかないんじゃないかと思っていた。 蚊帳の外の世界は広かった。 だからわたしは「蚊帳の外の事」を生み出して行こう。そんなタイトル。 はらださとみ個展 蚊帳ノ外ノ事 9月18日(水)~23日(月) 13時~20時半(最終日18時半まで) ギャラリー犬養 豊平区豊平3条1丁目1-12 #
by toukoubousato
| 2013-09-02 13:39
| 作るコト
お昼ご飯を食べ終えて、外に出たら工房の前に子猫が居た。 ちょうどカメラを持っていたので、逃げちゃうだろうなぁとおもいつつカメラを向けた。 やっぱり逃げた! あれ??ヨタヨタと逃げる。かなり遅い。 着いて行くと、工房の裏にガラクタにブルーシートを掛けて置いてある所に・・・。 近づくと「シャーッ!」って威嚇された。やっぱり猫だなぁなんて顔を見たら、あ・・・・。 両目が塞がってる。見えないんだ。・・・ズキンとした。 ブルーシートの中を覗いて見ると、プラスチックのカゴの中に兄弟猫が居た。 そっとしておこうと思って、工房に戻って轆轤を轢きはじめたら、あのコがドアを開けた工房の前にチョン。 かわいい後姿。気に入ったのかな? 鳥の声が聞こえると、ハッとした感じでその声の方に顔を向ける。好奇心旺盛なコ。 少しして、またヨタヨタとおうちへ戻って行った。 このコはどうなっちゃうんだろう?今はお母さんのおっぱい飲んでるんだろうけど、大きくなれるかな。 いつか目が開くといいな。 うちじゃ飼えないし・・・・。 ・・・・・ブルーシートは外して洗われ、プラスチックのカゴは別の場所にしまわれた。 学校帰りに捨て猫を見つけたけど、飼えなくて、猫がどうなったか気になって、猫に悪いなぁなんて 思ったり。そんな事も思い出して、子供じみた気持ちになった午後・・・。 あのコは見えないから怖くないのかな・・・? なんとなく覚えておきたくて書いてみた。 #
by toukoubousato
| 2013-06-25 00:38
| 日々のコト
そういえば、先日東京に行ってきたな。 山海塾の初日を観に行く・・・というのが目的。私には贅沢な出来事。 子供の頃にテレビで観た時に「怖い・・・けど気になって目が離せない。」という印象。 それは、今はどういう風に感じるのか?とにかく楽しみでワクワクしていた。 始まってみると・・・あれ?怖い・・・どうしようもなく怖い。綺麗、怖い、目が離せない、でも怖い・・・。 身体の奥から湧き上ってくるって凄い!なに?この怖さ?と、どこかで考える私を途中であきらめて、 怖くて美しい生き物たちが蠢く姿を堪能しました。 そうなんだ。私の知らないコトは、私の身体が知っているコトなんだな。 頭で考える事ではなくて、身体が教えてくれる湧き上ってくるもの。 たまに、閃くという行為を体験する。 残念ながら、自分の作品で・・・というのは少ないのだけれど。 そんな時も身体のどこかで、ポンッって花が咲いたみたいな感覚で知ることになる。 そのあとに身体全体に閃きが喜びの波になって広がっていく。 私の知らないコトは、頭が知らないけれど身体が教えてくれたりするんだなぁって思う。 知る事は頭ん中だけのコトじゃなく、体験するコトなんだろう・・・私にとっては・・・ね。 東京では、フランシス ベーコン展も観た。 これまた暗く重たく反応する身体。本物から伝わってくる空気感。 あ~。明るくハッピーな事よりも惹かれてしまう。そんな気づき。 そろそろ9月の個展の作品を手がけなくっちゃ。 きっとまた知らない私を、私の何かが教えてくれるのだろうな。 今、私がお気に入りのザワザワする絵。 杉吉貢 墨線遊戯より・・・このアングルで見える絵。 #
by toukoubousato
| 2013-06-04 18:49
| 日々のコト
ようやく春が来たなぁ~と思う。
工房が雪に埋もれていたのと同じく、私の前向き精神も埋もれていた・・・。 なにもかも不安要素で、自分のしている事が全部間違えなんじゃないかって思えて。 落ち込むだけ落ち込んで、どうしようもなく日々が過ぎた。 ある日、そんな自分がつくづくイヤになった。 そして自分に宣言した。 私は作る人です! どこか遠慮がちに「陶芸やってます。」「美術モデルです。」って言っていた私。 私の目指す「陶芸教室」・・・伝える手段は、まだわからないけれど。 それでも堂々と居よう!と決めた(気づいた?) こんな私を「しゃがんでジャンプしたみたいだね~。」と、画伯はのんびり言った。 そうか。助走をつけて遠くまで跳ぶ人がいるけれど、私はグズグズとうずくまってなにかの拍子に垂直跳び。 高く飛ぶといろんなモノが見えたんだ。 不思議な位に物事が動きだした。動かしてるのは自分なんだけどね。 基本の基本で、作りたいモノを作るとか、やりたいことをやるとか。 娘が最近言った・・・一生懸命やると楽しいねって。 彼女は部活の事を言っていたのだけれど、ハッとしたなぁ。 そうだよね。 だからやります。一生懸命をカタチに残す・・・陶芸教室。 自分にしか作れないカタチを一生懸命作ってみませんか?って、言いたいな。 しゃがんでジャンプ・・・それがわかったから大丈夫。 #
by toukoubousato
| 2013-04-23 00:47
| 作るコト
今日は誕生日・・・と思っていたのですが、昔母に「生まれたのは2日」と言われたのを思い出して 確認してみると、やはり1日ではなくて2日生まれ。 どうやら、女の子だから早生まれにした方がいい・・・と周りにアドバイスされて届けを1日にしたらしい。 そこで想像したのです。 もしも2日のまま、遅生まれの人生だったら・・・? 私は、子供の頃からのんびりしていて(ぼんやり?)、やはり早生まれの子供らしく動きにちょいとスローな ところもあり、親の評価はおそらく「鈍くてできない子」 でも、これが遅生まれ、学年で一番年上だったら・・・? 多少は成長の違いで、「俊敏でできる子」という評価にはならなかっただろうか?? 妹に話すと、「絶対ない!」と断言された。 まぁ、これとは別に、学年が違えば出会う人も確実にちがった訳で。 高校が私服だったから、洋服に興味を持って専門学校に行ったけれど、私の一つ下の学年からは制服に 変わっていたから、遅生まれの私は洋服に興味は持たず、短大に行って幼稚園の先生になっていたかも。 洋服のコーディネートや、ショウを作る事で物を作る楽しさを知って、今に繋がっているから、幼稚園の先生 だったら、陶芸はやらなかったかもしれない。 そんなこんなを想像すると、今出会えた人たちや物が愛おしく感じる。 今の私が生まれた時から繋がっていると実感する。 改めてこんな事を気づいて、これからの私を思う・・・。 歳を重ねるのは楽しいけれど、歳にこだわるのはやめよう。 今の私が明日の私に繋がっているから、なるべく明るく笑っていよう。 今の私が何年先もの私に繋がっているから、健康で元気でいよう。 そんな、こんなを思ってみた誕生日イブ。 #
by toukoubousato
| 2013-04-01 23:55
| 日々のコト
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